この記事の要点

  • やめた後の予約は、再来のお客さんが支えるので1か月目は減ったように見えにくい。見るべきは予約の総数ではなく新規の数
  • 新規は入口ごとに数える。Googleマップ、インスタ、LINE、紹介、通りがかりのどこから来たかを1行ずつ残す
  • 1か月目の数字は、やめる前に入っていた予約の残りが混ざるので判断材料にしない。見るのは2か月目と3か月目
  • 戻すかどうかの線は、掲載費を新規1人あたりの利益で割って、自分の店の数字で先に決めておく
  • 戻すと決めても、全部を元に戻す必要はない。繁忙期だけ、メニューを絞って、など部分的に戻す選び方もある

ホットペッパーの掲載をやめた。

1か月たったけれど、思っていたほど予約は減っていない。

ほっとする一方で、このまま大丈夫なのか、それとも来月から急に減るのか、落ち着かない。

やめた後の数か月は、そんな気持ちで予約表を眺めることになりがちです。

この記事では、やめた後の3か月で何を数えればいいのか、そして戻すかどうかの線をどこに引くのかを整理します。

やめる前に用意しておく受け皿の話はホットペッパーをやめたいときの順番にまとめたので、ここではやめた後の話だけに絞ります。

やめた直後に予約が減らない理由

やめた直後に予約が減らないのは、珍しいことではありません。

いま入っている予約の多くは、すでに通ってくれているお客さんの再来だからです。

再来のお客さんは、ホットペッパーを見て予約しているとは限りません。

LINEやDM、次回予約、電話など、店と直接つながった経路で戻ってきます。

なので、掲載をやめても、しばらくは予約表の埋まり方があまり変わらないことがあります。

やめた後の3か月で起きやすいこと
1か月目やめる前に入った予約と再来で、表はまだ埋まっている
2か月目新規の入口が細かった店は、ここで差が出はじめる
3か月目残った入口の実力が、数字にそのまま出る

起きかたは店ごとに違います。再来の多さで山の来る時期がずれます。

気をつけたいのは、減らないことと、減っていないことは別だという点です。

再来が予約表を支えている間に、新規の流れだけが静かに細くなっていることがあります。

新規が細くなった影響は、数か月たってから、再来のお客さんが減ってきたときに表に出ます。

やめた後に見るのは新規の数

やめた後に見る数字は、予約の総数ではありません。

新規のお客さんが、月に何人来たかです。

総数は再来に引っぱられるので、やめた影響が見えるまでに時間がかかります。

新規の数なら、入口が変わった影響がいちばん早く出ます。

予約の総数を2つに分けて見る
ひと月の予約
再来店と直接つながった経路で戻ってくる。やめた影響は遅れて出る
新規入口の影響がすぐ出る。やめた後に見るのはこちら
入口別新規をさらに、どこから来たかで分ける

もう一段、新規を入口ごとに分けておくと、もっと役に立ちます。

Googleマップから何人、インスタから何人、紹介から何人。

こう分けておくと、新規が減ったときに、どの入口が弱いのかがすぐ分かります。

逆に、新規が減っていないなら、どの入口がホットペッパーの代わりをしてくれているのかも見えます。

入口ごとに1行ずつ残す

数えるための記録は、凝ったものでなくてかまいません。

新規のお客さんが来たら、1人1行で残します。

列は3つあれば足ります。

来店した日、新規か再来か、どこから来たか、です。

新規を記録する3つの列
新規1人を1行
来店日月ごとに数えるために使う
新規か初めての来店かどうか
入口マップ、インスタ、LINE、紹介、通りがかり

売上の帳簿がすでにあるなら、そこに入口の列を1つ足すだけで足ります。

どこから来たかは、カウンセリングシートに1つ欄を置いて聞くのがいちばん自然です。

何を見て来ていただきましたか、という欄に、選択肢を並べて丸をつけてもらいます。

聞きそびれた日は、予約が入った経路(DMか、LINEか、電話か)だけでも残しておきます。

売上の記録がまだ散らばっているなら、先にサロンの売上がバラバラな時の1本化の順番で1か所にまとめておくと、入口の列を足すだけですみます。

やめる前の3か月分も、分かる範囲でさかのぼって数えておくと、比べる基準ができます。

1か月目の数字では決めない

やめて1か月目の数字は、判断材料にしないほうが安全です。

やめる前にホットペッパー経由で入った予約が、まだ残っているからです。

掲載を止めた日と、その予約で来店する日には、ずれがあります。

1か月目は、やめた影響とやめる前の名残りが混ざった数字になります。

月ごとの数字の読みかた
1か月目名残りが混ざるので、記録するだけで決めない
2か月目入口別の新規を、やめる前の平均と比べはじめる
3か月目決めた線と比べて、戻すかどうかを判断する

1か月目に予約が減ったように見えても、慌てて戻す必要はありません。

反対に、1か月目が順調だったからといって、安心しきるのも早すぎます。

1か月目にやることは、入口ごとの記録を毎日きちんとつけることだけです。

2か月目と3か月目の数字を、やめる前の3か月の平均と並べて見ます。

月によっては、連休や季節の行事で新規が増えたり減ったりします。

去年の同じ月の数字が分かるなら、それも横に置いておくと、季節の波とやめた影響を見分けやすくなります。

数字は毎日眺めるより、月末に1回まとめて見るくらいがちょうどいいです。

毎日見ていると、1日の空きに気持ちが引っぱられてしまうからです。

戻すかどうかの線を先に決める

戻すかどうかは、数字を見てから悩むと決まりません。

減った月には不安で戻したくなり、戻さなかった月には掲載費が惜しくなるからです。

なので、線はやめた直後、まだ冷静なうちに決めておきます。

使うのは、掲載費と、新規1人あたりの利益の2つです。

自分の店の線を出す計算
1. 掲載費やめる前に払っていたひと月の掲載費を置く
2. 1人の利益新規1人が最初の数か月で残してくれる利益のめやす
3. 割り算掲載費を1人の利益で割ると、線になる人数が出る

たとえば仮に、ひと月の掲載費を3万円、新規1人が残してくれる利益を1万円と置くと、線は3人になります。

新規がやめる前より月3人以上減ったままなら、掲載費を払っていたほうが手元に残った計算です。

減り方が3人より少なければ、やめた判断のほうが得をしています。

ここで使った3万円と1万円は、計算の形を見せるための仮の数字です。

実際の線は、自分の店の掲載費と、自分の店のお客さんの使い方で出してみてください。

1人の利益は厳密でなくてかまいません。

再来しない人も含めた平均で、少し控えめに置いておくと、判断が甘くなりにくいです。

戻すなら一部だけという選び方

3か月たって線を割っていたら、戻すことを考えます。

ただ、戻すといっても、やめる前とまったく同じ形に戻す必要はありません。

戻しかたの2つの形
全部を元に戻す
  • やめる前と同じ掲載を続ける
  • 入口がまた1つに寄りやすい
一部だけ戻す
  • 繁忙期の前だけ出す
  • 新規向けのメニューに絞る
  • 育てた入口と並べて使う

3か月の記録があれば、どの入口が育っていて、どこが足りないのかが見えています。

足りない部分だけをホットペッパーで補うなら、掲載のしかたも、出す時期も選べます。

やめて、数えて、必要な分だけ戻す。

これは失敗ではなく、自分の店にとってちょうどいい使い方を測った結果です。

3か月の記録が次の判断を楽にする

やめた後の3か月でいちばん手元に残るのは、入口ごとの新規の数です。

戻すかどうかの答えよりも、この記録のほうが長く役に立ちます。

来年、また掲載を見直したくなったときも、同じ表を見れば判断できます。

Googleマップを整えた月、インスタの投稿を増やした月に、新規がどう動いたかも追えます。

手をかけた入口と、数字の動きがつながって見えるようになると、次に何をやるかを自分で選べます。

掲載をやめるか続けるかで迷う時間も、ずっと短くなります。

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よくある質問

ホットペッパーをやめたら、すぐに予約は減りますか

店によって違います。再来のお客さんが多い店では、やめた直後の予約はあまり変わらないことがあります。一方で、新規の入口がほぼホットペッパーだけだった店では、2か月目あたりから新規が細くなることがあります。総数ではなく新規の数を入口別に見ておくと、どちらの状態なのかが早めに分かります。

新規がどこから来たか、お客さんに聞いてもいいのでしょうか

カウンセリングシートに、何を見て来ていただいたかの欄を1つ置くのがいちばん自然です。選択肢を並べて丸をつけてもらう形にすると、お客さんの手間も少なくすみます。聞きにくい場合は、予約が入った経路(DMか、LINEか、電話か)を記録するだけでも、かなり見えてきます。

判断ラインの計算に使う利益は、どう出せばいいですか

厳密な数字でなくてかまいません。新規のお客さんが最初の数か月で使ってくれる金額のめやすから、材料費などの直接かかるお金を引いた額を置きます。再来しない人も含めた平均で考えるのがコツです。分からなければ、初回の施術料金から材料費を引いた額で、まず1回計算してみてください。

3か月たっても判断がつかない場合はどうしますか

新規が減ってはいるけれど線は割っていない、という状態なら、もう1か月だけ延ばして様子を見るのも1つの選び方です。その間に、Googleマップの写真や口コミの返信など、手をかけていなかった入口を1つだけ整えてみると、4か月目の数字の意味がはっきりします。

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