この記事の要点

  • 開業準備は物件や内装が優先されがちだが、予約の受け方と顧客情報の持ち方は後から変えるほど手間が増える
  • 屋号とSNS・LINE・Googleビジネスプロフィールの表記は開業前に揃えておくと検索で迷われない
  • Googleビジネスプロフィールは内装工事中でも仮登録でき、開業日に0スタートにならずに済む
  • メニューと回数券は最初から全部決めなくていいが、値付けの考え方だけは先に決めておく
  • 物販や本格的なSNS運用は開業後、客足が落ち着いてから着手しても遅くない

開業準備のチェックリストを検索すると、物件、内装、設備、資格、届出といった項目がずらりと並びます。

どれも必要な項目ですが、期限が決まっているぶん、開業日までに自然と片付いていきます。

一方で、期限がはっきりしないまま後回しにされやすい項目があります。

予約の受け方、お客様情報の持ち方、屋号やアカウント名の表記です。

この3つは、開業しなくても店は開けてしまうという意味で優先度が下がりがちですが、後から直そうとすると物件や内装よりよほど手間がかかります。

今回は、この後回しにされやすい項目を中心に、開業前に決めておくと楽になることを順番で整理します。

予約の受け方を先に決める

電話だけで予約を受けるか、予約システムを入れるか。

この選択は、開業してからお客様が増えるほど変えにくくなります。

理由は、変更のタイミングで既存のお客様の予約履歴やお客様情報を移す作業が発生するからです。

電話とノートで数か月運用したあとにシステムを導入すると、この移行作業がまるごと発生します。

開業前であれば、移す履歴がまだ無いので身軽に選べます。

個人サロンに必要な機能と不要な機能の違いは、個人サロンの予約システム比較で整理しています。

最初から高機能なシステムを入れる必要はなく、無料プランや低価格帯から始めて、お客様が増えてきたタイミングで見直すのでも十分間に合います。

判断の軸になるのは、開業当初の客数ではなく、半年後、1年後にどのくらいの予約数を捌きたいかというイメージです。

お客様情報の持ち方を決める

紙のカルテか、システム上の顧客管理か、LINEの友だちリストか。

これも予約の受け方と同じ理由で、後から統合しようとすると手間が大きくなります。

特にLINE公式は、友だち追加のタイミングが早いほど、その後の来店やリピートにつながる母数が増えていきます。

開業前の工事期間中から、近隣への挨拶やSNSでLINEの友だち追加を案内しておくサロンもあります。

店頭とWebの両方からどう友だちを増やすかは、LINE公式の友だち増やし方で具体的にまとめています。

予約をLINEで受け付ける形にするかどうかも、開業前に方針だけ決めておくと、当日の案内文言がぶれません。

無料の範囲でどこまでできるかは、LINE公式での予約受付を参考にしてください。

屋号とアカウント名を揃える

屋号、店舗のSNSアカウント名、LINE公式のアカウント名。

この3つの表記が微妙に違っていると、検索した人がどれが正しい情報か迷います。

ひらがなと漢字が混在している、店舗名と屋号で片方だけ英語表記になっている、といったケースはよくあります。

比較検討の途中にいる人ほど、この表記ゆれで離脱しやすい傾向があります。

開業前、まだアカウントを作っていない段階であれば、表記を揃えるのに追加のコストはかかりません。

開業後に統一しようとすると、URLの変更やフォロワーへの周知が必要になり、面倒が増えます。

Googleビジネスプロフィールは工事中でも動かせる

Googleマップに表示される情報は、内装工事中でも仮の情報で登録できます。

開業日に合わせて公開設定にしておけば、オープンした瞬間から地図と検索に表示された状態で迎えられます。

逆に、開業してから登録すると、情報の反映や認証の手続きに数日から数週間かかることがあります。

開業直後の一番人手が足りない時期に、この待ち時間が重なるのは避けたいところです。

自分でできる範囲と、頼んだ方が早い範囲の線引きは、MEO対策の費用相場で扱っています。

写真の枚数や営業時間の正確さは、開業後もずっと効いてくる部分なので、最初の登録時にある程度整えておく価値があります。

メニューと回数券は方針だけ先に決める

メニュー数や回数券の設計を、開業前に全部固める必要はありません。

実際に施術を重ねながら、所要時間や適正な単価が見えてくることも多いからです。

ただし、回数券を出すかどうか、出すならどんな設計にするかという方針だけは、早い段階で決めておくと後が楽になります。

理由は、回数券には特定商取引法や前払い式の会員権に関する法律が関わってくるためです。

開業してお客様が増えてから慌てて設計すると、既に販売してしまった回数券との整合性を取る手間が発生します。

設計の考え方と、法律面で気をつける点は、回数券の作り方にまとめています。

ホームページは開業日に間に合わなくてもいい

ホームページは、開業準備の中で一番後回しにしやすい項目です。

そしてそれで問題ありません。

開業直後は施術の予約対応で手一杯になることが多く、この時期はまだ自分の時間の値段がそこまで高くない段階です。

自分で作るか、外注するかの分かれ目や、それぞれの費用感は、自分で作るか外注するかの分かれ目で整理しています。

ホームページより先に優先すべきなのは、Googleビジネスプロフィールと、予約までたどり着ける導線です。

この2つさえあれば、ホームページが無くても予約は成立します。

後回しにしていいもの

物販、本格的なSNS運用、細かい集客施策。

このあたりは、開業直後から手を出さなくても大きな問題にはなりません。

理由は、これらは客足が落ち着いてから始めても、開業前から始めても、効果にそれほど差が出ない領域だからです。

むしろ開業直後は施術に集中し、店の土台が安定してから着手する方が、1つひとつに割ける時間が増えます。

まとめ

開業準備で後から直すと面倒になりやすいのは、予約の受け方、お客様情報の持ち方、屋号とアカウント名の表記の3つです。

Googleビジネスプロフィールは工事中から仮登録し、開業日に公開する形にしておくと出遅れずに済みます。

ホームページ、物販、本格的なSNS運用は、開業後に落ち着いてから着手しても遅くありません。

何から手をつければいいか整理しきれない場合や、予約システムとLINEの導線をまとめて組み立てたい場合は、お問い合わせから相談してください。

よくある質問

開業準備で一番後回しにしがちなことは何ですか

予約の受け方と顧客情報の持ち方です。物件や内装は開業日までに必ず決まりますが、この2つは後回しにしても開業できてしまうため、電話だけでなんとなく始めて、後から予約システムに切り替えるときにデータの移行で困るケースが多く見られます。

ホームページは開業日までに必要ですか

必須ではありません。開業直後は施術の予約で手一杯になることが多く、この時期は自分の時間の値段がまだ高くない段階です。ホームページより先に、Googleビジネスプロフィールと予約導線を整える方が優先度は高くなります。

Googleビジネスプロフィールはいつ登録すればいいですか

内装工事中でも仮の情報で登録できます。開業日に合わせて公開設定にすれば、オープン日から検索や地図に表示された状態でスタートできます。開業後に登録すると、そこから認証や情報の反映に数日から数週間かかることがあります。

屋号を決めるときに気をつけることはありますか

屋号と、SNSのアカウント名、LINE公式のアカウント名の表記を揃えておくことです。ひらがなと漢字が混ざっていたり、店舗名と屋号が微妙に違っていたりすると、検索した人がどれが正しい情報か迷い、比較検討の途中で離脱されやすくなります。

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